サンデル教授白熱教室@東北大(2)保障すべき?しないべき?

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前の記事に引き続きまして、
 
マイケル・サンデルの白熱教室@東北大学
 
です。
 
 
 
 
 
二つ目の問い
 
福島原発の影響で自主避難した人たちも政府が
 
保障すべき or 保障すべきでない
 
 
 
 
 
 
あなたはどちらを選択しますか?
 
そして、どんな理由からですか?
 
 
 
 
 
会場の回答結果は、
 
おおよそ半々で、「保障すべきでない」が
 
若干多いという結果でした。
 
 
 
 
 
 
私の選択は「保障すべきでない」です。
 
理由は、それを政府が保障してしまうと、
 
政府が発表した危険区域と矛盾してしまうから。

 

 
それに、自主避難している人もいるけど、
 
残っている人もいるわけで、
 
そこはどう考えていくの?
 
っていうのもあります。
 
 
 
 
 
 
心情的には大変だろうということは、
 
目に見えてわかるので、何かしらの
 
支援が無いと大変だというのはわかる。
 
 
 
 
 
でも、そこは政府がやっていくことではなく
 
例えば、NPOなりを立ち上げて、
 
支援するという企業なり、団体なり、個人から
 
寄付を募って支援を行っていくというように
 
他の選択肢もあると考えたから。
 
 
 
 
 
それに、政府が出す発表が信用できないから、
 
不安だから子どものことも考えて避難しました。
 
だから、政府が保障して下さいっていうのは、
 
信用できない相手に何かしてくれっていうのも
 
これまた変な話かなと思うわけです。
 
 
 
 
 
 
会場には、避難したお母さんたちと直接
 
関わりのある方の意見として、
 
保障していかないと大変だからというのが
 
ありました。

実際に目の前で困っている人がいたら、

助けてあげたいっていうのは、

人の心情、当然だと思います。

 
 
 
 
しかし、やはり政府に何でもやって欲しいって
 
だけでは、そういった方々を助けていくのは
 
なかなか難しいことだろうなと。
 
 
 
 
 
 
考え方として、
 
政府は保障していない。
 
であるならば、どうやっていくのか
 
どうやって支援を実現していくのか、
 
って考えて行動していくってことがきっと大事。
 
 
 
 
 
 
政府は国民を守るのがお仕事。
 
でも、だからって、国民が政府におんぶに
 
だっこっていうのでは、
 
政治も良くならない。
 
 
 
 
 
 
国民が自立して、け合って、
 
賢くなっていくことで、
 
政治が良くなる方向に動く。
 
 
 
 
 
 
してくれない、やってくれないじゃなく、
 
だったらどうすべきなのか
 
だったら何をしていけばいいのか
 
 
 
 
 
今、求められていることって、
 
被害者ではなく当事者として
 
復興に向けての問題を捉え、考え、
 
行動していくことなんじゃないかなって、
 
そう感じました。
 
 
 
 
 
今までは、
 
日常生活に直結するような難しい問題を
 
考えるってことをやらないでも、
 
生活できていたことであっても、
 
今は、変化のチャーンスなんだよねって
 
捉えることができれば、
 
さらにもっと前に進めるって、
 
そう思います。
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