サンデル教授白熱教室@東北大(3)命を賭してでも助ける?助けない?

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前の記事に引き続きまして、
 
マイケル・サンデルの白熱教室@東北大学
 
です。
 
 
 
 
 
三つ目の問い
 
災害時、人を助ける時、

自らの命の危険を

冒してでも助けるべき or 冒してまでは助けない

 

 

 
 
 
 
 
これは、民生委員つまり、
 
ボランティアで地域に住む住民のために
 
活動している人たちが、
 
今回津波にのまれて56人が犠牲になった
 
ことからの問題です。
 
 
 
 
 
あなたはどちらを選択しますか?
 
そして、どんな理由からですか?
 
 
 
 
 
会場の回答結果は、
 
「命の危険を冒してまでは助けない」が
 
多いという結果でした。
 
 
 
 
 
 
私の選択は「命の危険を冒してまでは助けない」です。
 
原則的には、その判断だと思っています。
 
私が民生委員に指示する立場なら、
 
命を賭してまで助けろとは言いません。
 
 
 
 
 
何故なら、津波被害の多い岩手沿岸部では、
 
津波の時は「てんでんこ」
 
つまり、てんでんばらばらに、
 
人にかまわず必死で逃げろという教えが
 
あります。
 
 
 
 
 
これをベースに考えると、
 
プロではない民生委員の人たちは、
 
命を懸けてまでとは期待するところでは
 
無いと。
 
 
 
 
 
でも、本人が何を選択するのかは、
 
やはりその場にいる本人でないと、
 
わからないのかなとも思います。
 
 
 
 
 
そして、これがプロならばどうかというと、
 
いくら訓練しているとはいえ、
 
判断を誤れば命を落としてしまう状況。
 
 
 
 
 
自分がそういうプロへ指示を出すのなら、
 
そういう危険があるけど、
 
行くという人間を選抜し、
 
救助に向かうと思います。
 
 
 
 
 
災害、特に震災の時のあの巨大な津波では
 
誰もが予想できない状況だったはずで、
 
そこでの人命救助となると、
 
本当に死と隣り合わせだよなと。
 
 
 
 
 
プロなのかボランティアなのか、
 
自分の意志なのか強制なのか、
 
それによって人の意見が分かれている、
 
そういう風に感じられました。
 
 
 
 
 
ただ、どの人の意見を聞いても、
 
多くの人を助けたいっていう気持ちは、
 
みんな同じだなって。
 
 
 
 
 
だからこそ、
 
津波で亡くなられた方、
 
人を助けようとして亡くなった方、
 
助かることができなかった多くの命が
 
生きたいと思った今日、明日、未来を
 
生き残った自分がどう生きていくのか。
 
 
 
 
 
 
ある意味、されている時だなって、
 
改めて実感しました。
 
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