リノベーションまちづくりはトンガリ企画×○○○○が鍵!
第一回リノベーション・カフェトークにて、空きボロ物件を持つ不動産オーナーさんと、場所が欲しい起業家さん(起業志望)にチャンスな話を聞いてきました。
テーマはリノベーションまちづくり。
私的に、価値あるトンガリを持つ事業企画×情報発信が鍵だなと話を聞いていて確信しました。
もちろん物件を持っているオーナーさんが必要ですが、物件を活かすには事業企画が必要だし、事業企画を成功させるにはお客様を集める必要があるから。
以下、聞いてきた内容をまとめました。
仙台市は懐の深い都市空間の醸成を考えている
仙台市の問題
- どの規模のビルも空室率が高いため、どの規模のビルに特化して改善計画を立てていけば良いのか見極めが難しい
- 少子高齢化による人口減少のため、空室率が高くなることが予想され、新規の建て替えはリスクが大きい
- 仙台駅周辺の大型店に買い物客が集中し、中心商店街の通行量減少
- 商店街の町並みが全国チェーン店ばかりでつまらない
- 支店経済都市で外部経済へ依存している
これらのことから、「自立的かつ持続可能なまちづくり」が必要とのこと。
仙台市は「自立的かつ持続可能なまちづくり」に向けて、人材育成のための土壌づくりが必要と考えている。
そのための仙台市のアイデアとしては、
- ストックビジネスから始める⇒古いビルをリノベーションし、若者がチャレンジしやすい場へと更新
- 裏通り界隈で人材を育て、消費者の散策型の行動を促すようにする
- スモールビジネスから始める
これらを考慮すると、人が集まるエリアの隣にあるエリアで家賃が相対的に安いエリアが狙い目で、仙台でいうと、本町、肴町公園、柳町とのこと。
これらのエリアに空き物件(ただしボロ物件に限る)を持っている不動産オーナーさんは、チャンスですね。
また、政令指定都市である広島市にあるような、本通りと平和通の間にある裏エリアが育つ「懐の深い」都市づくりを考えているそう。
裏となるエリアでどんなことをやっていこうかと考えてるかっていうと、この図。
物件のオーナーさん、デザイナー(建築家)、起業家(起業家志望)、役所が協力することで、まちづくりを視点としたビジネスを展開していけるようにする仕組みにする。
これは一つの手段であって、これさえやればオッケーじゃないってことは仙台市もわかってるみたい。
今後仙台経済の新たな成長に向けた4つの数値目標があって、
1)新規開業率日本一
2)年間観光客入込数2,300万人
3)累積新規雇用者数10万人
4)農業販売額100億円
だそうだ。
じゃぁ、リノベーションまちづくりって何?ということで、山形リノベーションスクールを開催していた竹内昌義さんにバトンタッチ。
リノベーションまちづくりを仙台柳町でやり、路上封鎖イベントやろう
リノベーションまちづくりっていう本を紹介されたので、その中身を詳しく知りたくなった。
竹内さんには、たくさんお話ししていただいたのだが、リノベーションまちづくりを簡単に言うと
エリアを絞って、ボロ空き物件を見つけ、その物件を使って価値あるトンガリをもつ事業を展開し、関わる人が儲かるようにする。
ここでの関わる人達は主に、
不動産オーナー(ただしボロ物件に限る)
×
デザイナー・建築家(かっこいいデザイン)
×
事業者(価値あるトンガリ事業企画ある)
×
市役所(規制緩和よろしくね)
何故ボロ物件なのかというと、ボロ物件を無料もしくは格安で提供してもらえたら資金のない若い起業家が利用しやすいし、ボロ物件が回るようになれば、他の不動産オーナーもやってみようかという気になる。
さらにそこに新たな事業を展開していって、どんどんそういう物件が増えて、起業家が集まりそのお客様も集まることで、そのエリア自体が変わっていくのを目指す。
感想まとめ
仙台市が起業家を増やすっていう話を聞くたび思うのは、開業するだけだったら誰でもできるけれど、問題は継続させること。継続させることが出来なければ、雇用を生み出すことも出来ないから。
以前、とあるベンチャーキャピタルで震災後に起業したビジネスがどれだけ継続しているかを調べてみたことがあった。
継続している事業に共通するのは、情報発信を継続的に行い、お客様づくりをしっかりやれているところが残っていた。
情報発信することが必要だとわかっていても、何を発信するのか、誰に発信するのか、どのぐらい発信しなければならないのかなど、きちんとわかってやれている人は東北ではまだまだ少ない。
それに、情報発信すること自体について、変な思い込み・勘違いがあって、ためらってやっていなかったり、やってもなかなか継続できないでいるのが見受けられる。
例えば、
・人から叩かれたら嫌だ
・ウザイって思われたらどうしよう
・どうせ見ないし読まれない
・Facebookやっても効果がない(逆にFacebookだけやればいい)
・ホームページを作らなきゃいけない(作ればそれでいい)
などなど
私自身のビジネスを考えて、その思い込みをぶち壊し、継続する行動を生み出すところからやっていけたらと企画を練り練りしてみようと考えています。
また、一般的に起業というと、事務所が欲しいとか場所が必要と考える人が多い。
私自身は、場所は不要(セミナー開催時のみレンタル)でやってきたので、自分のビジネスを場所という観点で捉えることが無かったから、今回の話は面白い視点だと感じました。
今回の話を実際にやってみようと考える起業家がどれだけ居たのか気になるところだけど、もしやってみようと思った方がいたら、その方に伝えたいことは一つ。
価値あるトンガリを持つ事業企画を実際にやる前からお客様を作ることが大事だと。
イベントの最後の質疑応答で質問したら、竹内さんも露出・認知はとにかく人を集めることに注力して行ったと言っていた。
そのためには、価値あるトンガリと情報発信が必要なのだけど、具体的に何をすればいいのかよくわからないなという方は、下記のフォームよりメルマガ登録いただければ、詳しくお伝えしていきます。
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