直感に従う or 疑う【思考のトラップを活かす】

直感に従う or 疑う【思考のトラップを活かす】
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「直感」に従って行動したほうが良い
と、聞いたことがありますか?

 

どんなものもそうですが、
これにも前提があります。

 

「直感」のベースとなっているものが、
愛だったり、感謝だったり、
本来の自分自身の場合は成り立ちます。

 

しかし、直感が「自我」を
ベースにしている時は
その「直感」を疑った方が良いです。

 

例えば、損得勘定だったり、
恐怖を避けるためだったりすると、
外れてしまうことがあるのです。

 

なんで外れてしまうのか?

 

人の脳には、あなたをダマす
思考のトラップがあります。

 

人は意識下に形成されている観念から
常に影響を受けていて、
しかも自分ではそれに
気づいていません。

 

私自身ももちろんそうですし、
これを読んでいるあなたもそうです。

 

ある刺激を受けた時、
その影響を受けてその後の行動や
考え方が変わったり、
他の刺激に対しての感じ方が
変わったりすることがあります。
※呼び水効果と言います

 

本人が意識しているかどうかに
関係なく、知覚は脳の神経
ネットワークを刺激して、
関連するものを連想的に
思い起こさせます。

 

これは常に起こっていて、
自分では気づかないけれど、
それによって自分の行動が
左右されています。

 

例えば、、、
全国でも放置自転車の数がトップの
大阪市が放置自転車の多いエリアに
ある対策を行ったことにより、
約4万台の放置自転車が約1万台に
減ったそうです。

 

何をやったのかというと、
小学生に放置自転車をなくすための
絵を書いてもらい、
その絵を放置自転車の多いエリアの
地面に設置したわけです。

 

子どもの絵

子どもを連想

小さく幼いものを慈しむ心とか
子どもの前で自転車放置する抵抗感
子どもの絵を自転車で
踏みにじることへの罪悪感

などなどが想起され、
自転車放置を辞めた人も
居たから数が減ったとも考えられます。

 

この事例は呼び水効果があることで、
良い方向に運んだケースだと思います。

別の例で言うと、
例えば、、、

『初心者でも3ヶ月以内に
毎月28万円の副収入を
得られる方法』

というコピーを見た時に、
どう感じるでしょうか?

 

もし、これまでの経験の中で、
うまい話には裏があるに違いない
世の中には人を騙す人が沢山いる
ということを観念として
持っていたとします。

 

きっと損するだけだから、辞めよう。
失敗したら嫌だから、手を出さない。

 

という判断をする場合もあるわけです。

実際にサービスとして提供されている
内容がどうであるか以前に、
興味を持つことをやめてしまうのです。

 

本来ならチャンスだったり、
自分が探している答えに繋がったり、
問題を解決する策かもしれません。

 

しかし、「直感」に従うことで、
チャンスや答えや解決策を
スルーしてしまうことにも繋がるのです。

 

では、どうすれば良いのでしょうか?

 

普段から自分の思考や行動の
原因について、深く突っ込んで
考えていると、呼び水効果を
少なくすることもできます。

 

とは言え、全方位的に
すべての知覚に対して深く
考え込んでいたら、
何も出来なくなってしまいます。

 

ですが、人の脳にこんな仕組みがある
ということを知っていれば、
何か大事な物事の判断をする時に、
「ちょっと待てよ」と
意識することも可能なわけですよね。

 

特に、
これまでとは違う自分にとか、
今までとは違う結果を得たいとか、
今を変えていきたいとかいう時。

 

ただ何となく嫌だからとか、
ただ何となく不安だからとか、
ただ何となく辞めたほうがいいとか

 

それまでの自分を作ってきた観念に
支配されているので、
上記のような「直感」は
自我によって生み出されている
「直感」の可能性が高いわけです。

 

そういう時は、「直感」を疑い、
深く突っ込んで考えてみる
チャンスと捉えてみては
いかがでしょうか(≧∇≦)/

 

参照:思考のトラップ

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